男性の中には年齢関係なく包茎の悩みを持つ人が多いはずです。
ただ包茎を医師に診てもらうには抵抗がある人もいるでしょう。
治したいけれどなかなか相談しづらいナイーブな問題となっているのが、包茎で悩む人の現状です。
この記事では、包茎の症状によって改善できる可能性について、また手術のできるおすすめのクリニックを紹介します。
包茎で悩んでいる方にまず知っておいてほしい基礎知識があります。
ここでは医学的な定義や包茎になる理由、何歳までにどんな治療をするべきかなどを解説していきます。
包茎とは陰茎の先端の包皮口が狭く、包皮がめくれない状態を医学的な定義としています。
正常な包皮は思春期を迎えたころ、自然に亀頭を露出することができます。仮性包茎の場合も勃起時には包皮を剥くことができるため、医学的には問題はありません。
そのため包茎は医学的な定義では病気と分類されないのです。
ただし衛生面の問題やセックス時の障害など日常生活に影響を与えたり、コンプレックスになったりと心理的な影響を及ぼすため、治療を行うケースがあります。
包茎になる理由を説明していきましょう。
生まれつき包皮口が狭いという先天的な要因や亀頭包皮炎などを繰り返すことで、後天的に包茎になるケースがあります。
また肥満により包皮がたるんだり、下腹部の筋肉が衰えたり、ペニスが委縮するといった加齢が原因になることもあります。
包茎は何歳までに治療すべきなのでしょうか。年齢目安としてはペニスが成長し終えた18歳~20歳がベストなタイミングといえます。
それ以前の成長過程については個人差がありますが、年齢別の一般的な包皮の状態を挙げていきます。
思春期以降:包皮が自然に剥けるようになる。ここで包皮が剥けていない場合、包茎の可能性が高い
思春期にはペニスが急速に成長するため、多くの場合、スムーズに包皮が剥けるようになります。そのため、包茎かどうかの判断はこの時期以降に行うのがよいでしょう。
仮性包茎は通常、亀頭が露出していなくても勃起時には露出する状態です。18歳を超えても剥けにくい場合は、見た目や衛生面を考慮して治療を検討するのがおすすめです。
カントン包茎や真性包茎の場合は、年齢に関係なく治療が必要になります。
包茎を放置すると、亀頭包皮炎や性感染症、尿路感染症などにかかりやすくなるリスクが高まります。また包皮に締め付けられることにより亀頭が成長しきれず、短小や先細りのペニスになることも考えられます。
18歳を超えても自然に剥けない場合は、一度専門の医師に相談することをおすすめします。
ここでは主な包茎の種類と症状を解説していきます。
それぞれ症状により手術が必要になるかどうかが変わってくるので、自身があてはまるかどうか確認しましょう。
通常時は亀頭が包皮でおおわれていても、手で剝くことができたり、勃起時にはスムーズに亀頭を露出できたりする状態が仮性包茎です。
仮性包茎は日本人男性の6割~8割が該当するといわれています。
思春期前にペニスの成長によって、仮性包茎は自然治癒する可能性があります。ただし成人してからの仮性包茎が治ることはありません。
仮性包茎の場合は排尿やセックス時に支障がない場合は、そのままにするケースがほとんどです。医学的に健康リスクがないため、手術を受けたとしても保険適用外になります。
ただし、仮性包茎であっても包皮の先端が狭く剝いたときに亀頭が締め付けられる感じがしたり、カリの部分に引っかかって元通りにならなかったりする場合は注意が必要です。血液やリンパの流れが悪くなることで、ペニスに痛みがでる場合は医師に相談しましょう。
カントン包茎は亀頭よりも包皮の出口が狭いため、露出させた際に亀頭が締め付けられる状態を指します。
原因となるのは、カテーテルの挿入など医療行為の後や子供の包皮をめくったままにしておいたケース、まだ包皮口が狭いにもかかわらず無理に剝いてしまった場合に起こります。
亀頭への締め付けにより、最悪細胞が壊死してしまうといっった緊急性の高い症状であるため、直ちに手術をする必要があります。
真性包茎はもっとも症状が重く、包皮の先端が狭いため亀頭が露出できない状態を指します。
症状としては以下の状態が真性包茎と診断されます。
原因としては、思春期の時期に包皮から亀頭を出す癖をつけなかったり、亀頭に炎症を起こしたりすることで亀頭と包皮が癒着したといったケースが考えられます。
また真性包茎は合併症のリスクを伴います。
亀頭が露出しないため、細菌や皮脂がたまりやすく炎症は感染症の危険が高まったり、恥垢がたまり細菌感染を起こして腫れてきたりといった衛生面の問題からくるリスクがあります。
陰茎ガンの初期症状は亀頭包皮炎と同様の症状であるため、発見が遅れるケースがあるため、真性包茎の場合は医師に診断してもらうことをおすすめします。
包茎による身体的、精神的な悩みを解説していきます。
衛生面やセックス時に痛みを感じるなど身体的な悩みだけでなく、包茎はコンプレックスの原因にもなります。
ここではその悩みの数々を紹介します。
包茎は衛生面での問題や炎症リスクがあります。
亀頭と包皮の間に汚れから感染症を起こしたり、恥垢がたまったりすることで菌が繁殖しやすくなるといったリスクが包茎にはあります。
また亀頭が傷つきやすいため性病にかかったり、亀頭包皮炎などの炎症を起こしたりする可能性が高まります。
これらのリスクを避けるために、仮性包茎であれば亀頭と包皮の間を毎日洗うことが大切になります。
真性包茎の場合は、ソープを使った場合流しきれずに残留物から炎症を起こすこともあるので、お湯だけで洗いましょう。
無理に包皮を剥いて洗った場合、カントン包茎を起こす危険が高まるので、力を入れずに優しくキレイにというのが洗い方の鉄則です。
包茎はセックスや性機能にも影響する場合があります。
真性包茎の場合は勃起時に痛みを感じることから、セックスに対して抵抗感を持ってしまうケースが珍しくありません。
包皮口が狭い場合は挿入時に避けて出血したり、カントン包茎を引き起こしたりといった危険性も高まり、この恐怖感からセックスに対する否定的な考えを持つ人も多くいます。
またコンドームが外れやすいリスクがあり、避妊をしづらくパートナーとの関係にも影響を与えるケースもあります。
包茎は心理的なストレスや自信低下にもつながります。
過剰に気にすることで、人目を気にするようになるのが包茎の男性の特徴です。
トイレや銭湯、温泉など公共の場へ行くことに抵抗を感じ、やがて様々なことに消極的になる男性も少なくありません。セックスに対しても自信が持てないため、異性とのコミュニケーションがぎくしゃくすることもあるでしょう。
このように包茎は普段の生活にも影響を与えるものです。日本人の6割~8割は仮性包茎ということを頭に入れるなどメンタルケアも重要になります。
包茎の悩みを解決する方法や治療法を解説します。
手術をすることに対して不安を持つのは当然です。できればメスを入れたくはないと思っている人も多いでしょう。
ここでは自宅でできる自身で行えるケアや手術を避ける方法を紹介します。
また手術を受ける場合のメリットと代表的な術式の概要を解説します。
包茎の症状がある場合の自宅でできる運動療法を紹介します。
包茎の自己ケアの代表的なものがストレッチです。
ストレッチは入浴時や入浴後に行います。
これらを根気よく続けることで改善に向かうケースがあります。
ただし痛みや違和感がある場合は、自己ケアをストップさせないとカントン包茎などを招くなど限界があるのも事実です。
症状によっては手術をしない治療法を取ることもできます。
包皮翻転(ほんてん)指導という包茎の保存療法です。もちろん医師の診断を受けて行います。
ステロイド軟膏を塗り包皮をひっくり返すことを繰り返して、亀頭を露出させていきます。
以下の症状が適応対象として挙げられます。
ただし、保存療法で改善傾向が見られない場合は手術という選択になります。
包茎手術は、余分な包皮を切除して亀頭を露出させることを目的としています。
代表的な包皮切除術には環状切開法と亀頭直下埋没法があります。
包茎手術には多くのメリットがあるので、以下に挙げておきます。
衛生面や感染症予防そしてメンタルの解消と包茎手術をすることで、数々の問題を解決できます。
包茎治療は医師が行う医療行為である以上、当然費用が掛かります。
主に自由診療となるため、安い料金ではありません。
包茎の悩みを解決するための効果とともに予算も検討材料に入れるべきでしょう。
分割払いなど、1度の支払いを抑える方法もあるので、そちらもご案内します。
ここでは包茎手術にかかる費用の相場と保険適用される基準を解説していきます。
包茎治療の方法別の費用相場を紹介します。
自由診療で行う場合を挙げていきます。
あくまでも目安ですが、参考にしてください。
保険適用となる基準は、見た目の問題ではなく普段の生活に影響があると判断された場合と、合併症や性機能障害に発展するリスクがあると診断されたケースです。
症状としては真性包茎とカントン包茎で、仮性包茎は保険適用外になります。
費用の目安としては、自己負担3割で1万円前後です。初診料や術後の検査、処置も保険適用されます。
自由診療と較べて保険適用は当然ですが、かなり安く手術が受けられます。予算をかけたくない場合は、自身の症状が保険適用かどうかの診断を受けましょう。
保険適用の包茎手術は、あくまでも症状を改善させるために行うもので、見た目には手術跡がわかるなどのデメリットがあります。
自由診療での包茎手術はデザイン性や傷口が目立たず、施術を受けたことがわからないように仕上げてくれることから、美容クリニックで受ける方が多い傾向です。
包茎手術を行っているクリニックの多くは、支払い方法を複数用意しています。
現金だけでなくクレジットカードでの支払い可能、カードだけでなくクリニック独自の分割払いを用意しているところもあります。
また自由診療のクリニックのほとんどは医療ローンが利用できます。
信用情報や収入、返済能力などの審査を必要としますが、通常のローンよりも金利が安いというメリットがあります。
加えて包茎手術のモニターを募集しているクリニックもあり、一般料金よりも格安で施術を受けることが可能。
恥ずかしい場所ですが、顔が映ることはないと割り切れるなら選択肢に入れてみましょう。
包茎手術を自由診療で受ける場合は、手術法の選択肢が豊富、高いデザイン性なども考慮したいところです。
プライバシーに配慮したクリニックを選びたい方も多いでしょう。
それには、包茎手術の症例と男性でも行きやすいクリニックを探さなければなりません。
ここでは、豊富な症例と男性に対しての気遣いのあるクリニックを7つ絞って紹介。
包茎で悩んでいる方は是非参考にして、まずはカウンセリングから受けてみてはいかがでしょう。
おすすめポイント
男性専門クリニック
包茎手術専門医が担当
完全ハンドメイド手術
メンズライフクリニックは北海道から九州まで23院を展開する男性専門クリニックです。
メンズライフクリニックのおすすめ包茎手術は亀頭直下埋没法です。局所麻酔を使い切除しなければならない包皮だけを選び出血少なく行っていきます。
完全個室で診察、相談、手術が行える完全予約制なので、プライバシーに配慮されたクリニックです。
施術法 | 料金 |
スタンダードカット・環状切開 | 99,000円 |
デザインカット・亀頭直下 | 165,000円 |
ハイパーカット・亀頭直下埋没法 | 275,000円 |
ハイパーVカット・亀頭直下埋没法、小帯形成 | 440,000円 |
スーパーカット・6-0糸・予備麻酔・30G麻酔・小帯形成・内膜解放切除・絞扼輪切除・フォアダイス除去 | 660,000円 |
背面切開 | 55,000円 |
薬剤による切らない施術 | 33,000円~198,000円 |
おすすめポイント
男性治療に詳しいカウンセラーが電話対応
施術前提でなくても医師がカウンセリング
術後のアフターケアも手術執刀医が担当
ガーデンクリニックは美容外科として26年の実績を持っています。
包茎手術に関しては、ガーデンクリニックメンズ外来で受けられるので女性の視線が気になることはありません。また完全予約制で他の患者と重ならないような仕組みを作っているためプライバシーが完全に守られる状態になっています。
モニター制度を利用すればかなりリーズナブルな料金で手術を受けることが可能。手術料金には検診代、内服薬、外用薬の費用が含まれているので予算を立てやすいクリニックといえるでしょう。
施術法 | 料金 |
包茎手術 | 88,000円 |
モニター55,000円 | |
美容包茎手術 | 165,000円 |
110,000円 | |
切らない治療 | 33,000円 |
V字修正 | 55,000円 |
皮下修正 | 110,000円 |
ナイロン式糸(抜糸式) | 55,000円 |
絞扼輪(コウヤクリン)除去 | 110,000円 |
癒着剥離(ユチャクハクリ) | 110,000円 |
他院修正治療(軽度) | 165,000円 |
他院修正治療(重度) | 275,000円 |
おすすめポイント
全国に38院展開35年の実績
症例数17万件以上
24時間完全予約制
東京ノーストクリニックは、予約可能であれば24時間いつでも包茎手術が受けられるという特徴を持っています。
カウンセリング予約では男性カウンセラーが24時間対応、相談を兼ねた診察も無料で行っています。
受付から手術まで医師とマンツーマンなので、プライバシーは万全。手術は見た目にこだわり痛みを抑える独自の手法で行われます。
アフターケアは手術した院だけではなく、どこのノーストクリニックでも可能。不安や悩みはフリーダイヤルで受け止めてくれます。
施術法 | 料金 |
環状切除術 | 66,000円 |
切らない包茎手術 | 33,000円 |
修正再手術 | 154,000円 |
おすすめポイント
無料メール相談受付
オール男性スタッフ
総来院数30万人以上の男性専門医療のパイオニア
上野クリニックは開院から34年を超えた男性美容クリニックの草分け的な存在です。
無料カウンセリングの前にメール相談、フリーダイヤルによる無料電話相談が受けられます。施術内容はもちろん料金とサービス内容などすべてを聞いて納得したうえで手術が受けられる環境が整っています。
メリットだけでなくデメリットもしっかり説明してくれるのは、包茎患者に最良な選択をしてほしいためです。
通常の包茎手術だけでなく、美容形成術をオプションで付けることも可能。なりたい自分になるための選択肢がそろったクリニックメニューです。
施術法 | 料金 |
基本包茎手術(ナイロン糸) | 79,200円 |
基本包茎手術(吸収糸) | 110,000円 |
修正再手術(ナイロン糸) | 167,200円+カウンセリング2,200円 |
修正再手術(吸収糸) | 198,000円+カウンセリング2,200円 |
オプション・美容形成術 | 121,000円~660,000円 |
おすすめポイント
包茎治療料金にブツブツ除去含む
すべての治療に確認書を作成して安心・納得の体制
18歳からを対象に親子相談会を開催
ABCクリニック美容外科は、日本で初めて公式サイトに包茎手術の料金を明記した患者ファーストを意識した半歩先を行く男性専門クリニックです。
クリニックのポリシーは安価・安心・安全というもの。包茎手術を行う上で感染対策に重きを置いているのが特徴です。
手術室は大学病院で採用されているクリーンエア空調システムを導入。感染防止に対する徹底した環境づくりに力を入れています。
切らない包茎治療も行っているので、無料カウンセリングで相談してみましょう。
施術法 | 料金 |
非切開包茎治療 | 55,000円 |
ABC式Sカット | 110,000円~165,000円 |
ABC式CSカット | 55,000円 |
TVカット(特殊美容) | 385,000円~550,000円 |
TVカットplus(特殊美容) 大宮・立川・横浜・名古屋・神戸・博多・天神のみ対応 | 660,000円~825,000円 |
おすすめポイント
ティーンズ専門の包茎の悩みを電話・メール・ラインで受け付け
匿名での無料相談可能
痛くない3段階麻酔
エーツークリニックは男性の悩みすべてに応えるメンズの総合医療クリニックです。
クリニック内でも患者同士が顔を合わせないように配慮したレイアウトで個室を完備したプライベート空間で診察。専門医が症状を見たうえで、治療内容と費用を提示します。
施術時間は他院よりも長めの30~50分なのは、それだけ繊細で慎重に行うからこそです。
カード払いはもちろん、ローン返済も可能で最大84回払いまで対応。料金には麻酔代、薬代、アフターケアが含まれた提示を行っています。
施術法 | 料金 |
仮性包茎 | 60,000円 |
仮性包茎切除 | 60,000円 |
カントン包茎切除 | 140,000円 |
真性包茎切除 | 180,000円 |
美容外科的手法 | 60,000円~220,000円 |
他院修正治療費 | 220,000円~ |
おすすめポイント
全国展開の美容クリニックの代表格
メンズ専門院あり
さまざまな施術、症例から導き出した美しい仕上がり
湘南美容クリニックといえば、全国展開している美容業界をリードする存在です。美容メニューでないものはないといってもいいぐらいの症例数を誇っています。
そんな湘南美容クリニックではメンズ美容にも力を入れています。
エグゼクティブ包茎術は傷を極力目立たなくする小帯温存で美しい仕上がりを実現するだけでなく、術後72時間痛みを抑えることができる長時間持続型局所麻酔薬エクスパレルを採用。どちらも基本料金に含まれています。
女性対象の美容クリニックのイメージは強めですが、メンズ専門クリニックもあるので男性でも恥ずかしさを抑えて向かうことができます。
施術法 | 料金 |
エグゼクティブ包茎術(小帯再形成込) | モニター298,800円 |
エグゼクティブ包茎術(小帯再形成込) | 498,000円 |
福岡大学医学部卒業。東京慈恵会医科大学附属病院で研修、東京慈恵会医科大学附属病院救急部所属。おうえケアとわクリニック院長。「男性の立場から医療と健康を考える」という視点でメンズクリニックを開業。