性病にかかったかもしれない…と少しでも不安に思ったら、医師に相談することが大切です。
恥ずかしいからと放置していると、症状が悪化してしまう可能性が高め。
そんな性病の中で、今回テーマにするのは日本でもっとも感染者が多いクラミジア。
症状や感染経路、そして医師のもとでどんな治療をするのか解説していきます。
目次
クラミジアに感染した場合、どんな症状が出るのか具体的に解説します。
自覚症状がないこともあるので、小さな変化も見逃さないようにしましょう。
クラミジアにかかった場合、尿道にはどんな症状が出るのでしょう。
▼クラミジアの尿道に出る症状
・排尿時に痛み
・排尿時に違和感
・白い膿や透明な膿が混ざる
クラミジアにかかった場合、尿道に出るのは以上の症状です。
ムズムズする不快感があるときは尿道炎も疑われますが、クラミジアのほか性感染症の場合があります。
とくに透明、白い膿が出る場合はクラミジアの可能性が高めです。
クラミジアの症状は精巣にもみれます。
▼クラミジアの精巣に出る症状
・睾丸が痛む
・睾丸に腫れを感じる
・微熱を感じる
クラミジアにかかった場合、精巣に出るのは以上の症状です。
精巣に症状が出るのは、放置した場合はほとんどなので、早めに診察を受けることをおすすめします。
クラミジアは、精巣や尿道ばかりに症状が出るばかりではありません。
咽頭、のどに違和感を覚えることもあります。
▼クラミジアの咽頭に出る症状
・咽頭に違和感
・咽頭が痛む
・リンパが腫れる
クラミジアにかかった場合、咽頭にでるのは以上の症状です。
食事の際に咽頭に痛みや違和感がある場合は、ほかの症状も併せてクラミジアを疑いましょう。
無症状に近いこともあるので、放置しないことです。
クラミジアは結膜から感染する場合もあります。
性器を触ったあとに目をこすったり触ったりすることで感染します。
▼クラミジアの結膜に出る症状
・目の充血
・目ヤニが多い
・目に違和感
クラミジアにかかった場合、結膜に出るのは以上の症状です。
まぶたが腫れて結膜炎も併発する場合があります。
クラミジアにかかったかもしれないという不安がある場合は、性器を触ったあと、パートナーの体液がついた手でこするのはやめましょう。
クラミジアはアナルセックスによって感染する場合があります。
肛門からもクラミジアは人体に入っていくのです。
▼クラミジアの直腸に出る症状
・排便時の出血
・粘血便
・肛門痛
クラミジアにかかった場合、直腸に出る症状は以上です。
アナルセックスや分泌液が肛門部に触れることで、直腸で感染を起こすのがクラミジア直腸炎。
男女共通の症状です。
クラミジア直腸炎が疑われる場合は、大腸カメラや肛門の分泌液で検査を行います。
クラミジアはセックスやオーラルセックスによる感染が主なものです。
性器、咽頭から男女それぞれに感染します。
とくに日本人に多いのが、オーラルセックスによるものです。
粘膜の接触、分泌物により感染するクラミジアは、コンドームをしないオーラルセックスが盛んな日本で目立つ感染経路になっています。
また、クラミジアは症状が出ていない潜伏期間にも感染することがあるため、知らないうちに移してしまうのが患者の多い理由のひとつだといえるでしょう。
クラミジアには潜伏期間があります。
個人差はあるものの1週間~3週間潜伏期間があり、その間は症状がでません。
ただセックスパートナーに感染させてしまう可能性があります。
クラミジアは自然治癒することがない感染症であるため、症状がなくても不安がある場合は医師のもとで検査を受けましょう。
クラミジアは自覚症状がないため放置してしまうのが、感染者が多い理由だといわれています。
症状がでないためそこまで深刻ではないと思いがちですが、男性であれば精巣上体炎、女性は骨盤内炎症疾患を起こす場合があります。
また、クラミジアの放置は不妊症になる可能性を高めます。
クラミジアにより炎症を起こしてしまい、精液の通る道がふさがれ無精子症になる危険があるのです。
症状が悪化すると治療にも時間がかかります。
少しでも不安があれば、医師に相談しましょう。
クラミジアの疑いがある場合、どのような検査を行って医師は診断するのでしょう。
2つの方法を挙げて解説します。
クラミジアの尿検査には、迅速検査と精密検査があります。
健康診断の場合は、一度尿を出したあとに取りますが、性病検査の場合は初尿で行います。
性病の場合、初尿に病原体が含まれていることが多いからです。
クラミジアの尿検査は、2つの方法どちらを選択しても、2時間排尿をせずに行うのが理想とされています。
咽頭のクラミジアが疑われる場合は、うがい検査で感染したかどうかを調べます。
感染した可能性がある翌日から受けることが可能です。
使用するのは生理食塩水で、うがい液によって検査が行われます。
クラミジアの治療には、抗菌薬が使われます。
市販薬では問い扱いがないので、必ず医師の診察を受けて処方してもらいましょう。
治療法も1つではないので、それぞれ適した治療法で対象をしましょう。
クラミジアの治療中に注意しなければならないことを挙げておきます。
クラミジアの感染が確認されて治療が始まったらセックスは禁止です。
咽頭性のクラミジアの場合は、オーラルセックスも同様にしてはいけません。
投薬治療後の再検査で陰性が確認されるまで治療は続きます。
症状がなくなったのは治癒ではありません。
検査結果がでるまで、もちろんセックスは禁止。
セックスをしてパートナーに感染させ、自分も再度感染する場合があるからです。
クラミジアの予防方法としてもっとも有効なのはコンドームです。
正しくコンドームを着用することで、予防効果は高まります。
また、複数の女性とセックスをしている方、性風俗店を数多く利用する人は感染リスクが高いです。
セックスを楽しむためにも、定期的な検査をしておくと安心できるでしょう。
日本でもっとも多い性感染症クラミジアの症状や治療法、予防方法を解説してきましたがいかがでしたでしょうか。
クラミジアは自覚症状がないため、気づかないうちに感染していることが多い性感染症です。
だからと言って軽いわけではなく、不妊症になるなど自覚症状がないからこそ注意が必要な感染症だといえます。
初期段階であれば、投薬で治癒することが可能です。
セックスを楽しむため、またパートナーを守るためにもコンドームで予防して、心配がある場合は医師のもとで検査を受けましょう。
クラミジアに悩んでいる男性は、まずは信頼できる医師のカウンセリングを受けてみましょう。
メンズクリニックディラン(Dylan)では、性病の検査・治療を行っております。
お客様の問い合わせも多く、満足度が高いクリニックです。まずは検査を受診してみてくださいね。
福岡大学医学部卒業。東京慈恵会医科大学附属病院で研修、東京慈恵会医科大学附属病院救急部所属。おうえケアとわクリニック院長。「男性の立場から医療と健康を考える」という視点でメンズクリニックを開業。