「なかなかダイエットが続けれらない。」「食欲を抑えて手軽にダイエットをしたい。」といった方におすすめなのが、リベルサスによるダイエットです。
いままでGLP-1を摂取するには注射での摂取しかなくハードルが高いものでしたが、リベルサスは経口で服用できるお薬なので、手軽にダイエット効果を得られるとして、人気が出ています。
今回はリベルサスについて徹底解説して行きますので、よく読んで参考にしてくださいね。
目次
まず初めにリベルサスの詳しい効果と、痩せるメカニズムについて解説していきます。
リベルサスとは、GLP -1受容体作動薬です。このGLP-1は「痩せホルモン」と言われており、経口には不向きだったためこれまでは注射のみでしか扱われていませんでしたが、リベルサスは経口で内服できる唯一のお薬として誕生しました。
リベルサスは、体内にある消化管ホルモン、別名痩せホルモンに似た作用を持つ薬です。服用により血糖値を下げたり、胃腸の働きを調整したりすることでダイエット効果が得られます。
また、血糖値を下げることから糖尿病の人の薬としても利用されています。
リベルサスは食後に血糖値が上がるのを抑えてくれ、それに伴い食欲を抑えられて食事量を減らすことができます。そして基礎代謝もアップさせてくれるので、普段の消費カロリーも多くなり、痩せやすい体を作る働きをしてくれます。
よく「リベルサスは痩せない。」や、「効果が薄い。」という口コミが散見されますが、実際のところはどうなのでしょう。ここからは効果が出ない理由について解説していきます。
どんな薬でも間違った飲み方をしていたら効き目はありませんよね。リベルサスも同じで、正しい服用方法で飲まないといけません。医師に処方してもらう際には服用方法をしっかり聞いて、指示通りに飲むようにしまししょう。
リベルサスは、飲み始めてから効果が分かるまでおよそ数ヶ月かかるのが一般的です。あくまでも、痩せやすい体を作ってくれる薬なので、数日で効果が現れるような即効性のある薬ではないことを心得ておきましょう。
リベルサスを飲んで代謝が良くなり消費カロリーが増えても、摂取するカロリーが大きく上回っていたらあまり効果は得られないでしょう。リベルサスの服用と一緒に食事の内容や量も見直すと、より効果的にダイエットができます。
上記のことに気を付けていてもなかなか効果が現れない場合は、リベルサスでのダイエットが不向きであることも考えられます。
過度のストレスや睡眠不足があったり、基礎代謝が低下している人にはリベルサスでのダイエットは向いていない可能性があります。3ヶ月経っても全く効果が現れない場合は、医師に相談して別の治療法に変えてみるのも一つの手です。
リベルサスをより効果的に飲む方法として、気を付ける点がいくつかあります。
まず、胃に何も入っていない起きてすぐの空腹時に飲むこと。
コップ半分ほどの水と一緒に噛まずに一錠服用します。服用後は30分〜2時間程度は飲食を避けるとより効果的です。
リベルサスは、他の薬と同様に副作用が起きる可能性があります。最も多くみられるのは、吐き気や下痢といった胃腸障害です。
副作用は軽度のものもあれば、まれに重篤な副作用を引き起こしてしまう方もいますので、飲み初めは特に注意が必要です。
リベルサスの軽度の副作用としてみられる症状は以下の通りです。
・吐き気、下痢、便秘などの胃腸障害
このような症状は2〜3週間で徐々に消えていくことがほとんどですので、もし副作用が現れた場合もしばらくは様子を見てみましょう。あまりにも症状がひどい場合は医師に相談してください。
リベルサスの重篤な副作用は以下の通りです。
・膵炎による嘔吐や激しい腹痛
・低血糖症による冷や汗や震え、動悸
万が一この症状が見られた場合は、直ちに服用を中止して処方してもらったクリニックに相談、医師の指示をうけましょう。
リベルサスを使用するにあたり、注意が必要な人は以下の通りです。
・過去に膵炎にかかったことがある人
・食生活が不規則、または栄養が不足している人
・胃腸障害がある人
上記に該当する人は、診察の際に医師に伝えるようにしておきましょう。
リベルサスが使用できない人は以下の通りです。
・妊娠中、または妊娠の可能性がある人
・他の糖尿病の治療を受けている人
・過去にリベルサスの成分に対してアレルギーが出たことがある人
・重度の胃腸障害がある人
・未成年、高齢者
使用を禁止されている人がリベルサスを使用すると命の危険になることもあります。
もし服用するにあたって自分の健康状態に少しでも不安を感じる方は、必ず医師に相談しましょう。
リベルサスの料金は、クリニックや投与量によって変わります。おおよその料金は表のとおりです。
投与量 | 料金 |
3mg(30日分) | 7,000円〜10,000円程度 |
7mg(30日分) | 15,000円〜20,000円程度 |
14mg(30日分) | 30,000円〜40,000円程度 |
リベルサスは一度に30日分購入することができます。初めは一番容量の少ない3mgから開始して、効果に合わせて徐々に容量を上げていきます。すでに十分に効果が出ている場合は、そのままの容量で継続して行きます。
ここからはリベルサスを服用するにあたっての注意点をいくつか挙げていきます。服用するにあたって大切なことですので、必ず守るようにしましょう。
リベルサスは1日1錠づつ服用するお薬です。効果を早く出したいからといって、勝手に飲む数や回数を増やしたりするのはやめましょう。
お薬の成分の吸収を高める添加物と成分のバランスが崩れ、効果が充分に現れなくなりますので、必ず1日に1錠を飲むようにしましょう。
個人で輸入した方が安いものが手に入るからと、クリニックで処方せずに個人で購入する行為はとても危険なのでやめましょう。
個人輸入のものは粗悪品であったり偽物の可能性も多くあります。思った効果が得られない上に健康被害が起きてしまう可能性もあるので、必ず医師の診断の元、クリニックで処方してもらい服用するようにしましょう。
思った効果が出ないからといって勝手に服用をやめてしまう人もいます。ですがリベルサスを飲み始めた時は、体に合っているのかを見極めるため一番少ない容量のものから始める場合がほとんどですので、正しい効果が発揮されるのは、個人に合った容量が定まる服用開始から数ヶ月後からになります。
まだまだリベルサスについてわからないことが沢山ある人も多いでしょう。ここではリベルサスを使用する上での疑問点を集めてみました。
基本的には保険適用外の治療薬として扱われるので、実費での購入になります。しかし、リベルサスと同じ有効成分が含まれている「ウゴービ」は、肥満症の方の服用が保険適用となりました。
ただしウゴービは自己注射型の治療薬で、保険適用には一定の条件があります。肥満症でない方は同じように自費治療となりますので、気を付けておきましょう。
朝一番で飲むことを忘れてしまった場合は、その日は服用せずに次の日から再開しましょう。空腹時以外に服用しても効果があまりないので、その日は服用しないのが良いでしょう。
リベルサスは毎日ぴったり決まった時間に飲む必要はないので、起きた直後の空腹時であれば多少は時間が前後しても服用して構いません。
ですが服用前に飲食をしてしまった場合や、起床後に何時間も経っている場合は効果が薄れる可能性が高いので服用をやめておきましょう。
リベルサスと併用のできない薬はあります。
リベルサスと同じGLP-1受容体作動薬との併用は不可です。また、糖尿病用の薬剤やレポチロキシン製剤との併用も注意が必要になるので、何か普段飲んでいる薬が別である場合は、受診時に必ず医師や薬剤師に伝えましょう。
リベルサスとサグセンダを比較してみると、わずかではありますがリベルサスの方が高いダイエット効果があることが分かっています。
肥満度指数を表すBMIの値が大きければ大きいほど、高い効果が見られます。
個人個人で合っているかどうかは変わってきますので、医師と相談の上選びましょう。
いかがでしたでしょうか。リベルサスは経口で服用できる唯一のGLP-1受動体作用薬です。
今までの自己注射での治療が合わなかったり、外科手術でのダイエットは避けたかったりする人にとってぴったりなお薬と言えます。
ただし効果が現れるには少なくとも3ヶ月は必要になるので、焦らず気長にダイエットを続けることが大切です。
服用の際は医師としっかり相談し、正しく服用してより効果的に活用しましょう。
福岡大学医学部卒業。東京慈恵会医科大学附属病院で研修、東京慈恵会医科大学附属病院救急部所属。おうえケアとわクリニック院長。「男性の立場から医療と健康を考える」という視点でメンズクリニックを開業。