AGA

AGAを引き起こす薄毛や抜け毛の原因を解説!原因に合った対策をしよう

病院タイトル

AGAの症状である薄毛や抜け毛が起きる原因は、いくつもあります。

必ずしもひとつが原因となるわけではなく、複数の要因が絡み合って発症している可能性も0ではありません。

本記事では、AGAの発祥のメカニズム、AGAになる原因、それぞれの原因に合った対処法をまとめました。

最後まで読むことで、AGAの進行を抑制するための糸口がつかめるでしょう。

 

  • 監修者
    監修医師
    麻植 一孝
    院長

    福岡大学医学部卒業。東京慈恵会医科大学附属病院で研修、東京慈恵会医科大学附属病院救急部所属。おうえケアとわクリニック院長。「男性の立場から医療と健康を考える」という視点でメンズクリニックを開業。

 

毛髪の構造

皮膚は表面側の「表皮」、表皮の奥にある「真皮」、真皮の更に奥にある「皮下組織」の3つに分けられます。

皮膚表面から出ている髪の毛が「毛幹」、真皮にある髪の毛が「毛根」です。

髪の毛の根元には髪の毛を作る働きをする「毛母細胞」「毛乳頭」などがあり、静脈や動脈から取り入れられた栄養を使って髪の毛が作られています。

皮脂は毛穴を通って排出。皮膚表面と毛母細胞や毛乳頭の間にある皮脂腺があります。

【健康的な髪の毛について】
  • 髪の毛の本数は10万本程度(頭皮全体)
  • 髪の毛の寿命は平均6年程度
  • 髪の毛が成長する速度は月1cm程度
  • 髪の毛が抜ける数は1日100本程度

AGAを発症するメカニズム

AGAを発症するメカニズム

男性ホルモンのひとつであるテストステロンと酵素である5αリダクターゼが結合し、ジヒドロテストステロン(DHT)が発生することがAGA発症のきっかけとなります。

髪の毛の根元にある細胞・毛乳頭に存在する受容体・アンドロゲンレセプターレセプターがジヒドロテストステロン(DHT)を取り込めば、脱毛因子TGF-βが発生。

髪の毛が成長期が退行期へと移行しサイクルが崩れ、薄毛や脱毛が気になり始めます。

  • テストステロンと酵素である5αリダクターゼが結合
  • ジヒドロテストステロン(DHT)が発生
  • アンドロゲンレセプターレセプターがジヒドロテストステロン(DHT)を取り込む
  • 髪の毛のサイクルが狂い薄毛や脱毛の症状が出る

AGAの原因7つ

AGAの原因7つ

AGAのメカニズムがなぜ誘発されるのか、原因を7つ紹介します。

遺伝の側面もありますが、睡眠不足や飲酒、喫煙など生活習慣が原因になっているケースもあります。

AGAの原因1:男性ホルモン

AGAの代表的な原因としてあげられるのは、男性ホルモン・ジヒドロテストステロン(DHT)が高濃度であることです。

通常2~6年ほど維持されるといわれている髪の毛のサイクルが狂い、充分に成長しきる前の髪の毛が抜けます

またジヒドロテストステロン(DHT)は、皮脂の過剰分泌を引き起こし、抜け毛の原因となります。

ジヒドロテストステロン(DHT)を作り出す5αリダクターゼとテストステロンはもともと体内にあるものであり、自ら取り除くことはまず不可能です。

AGAの原因2:遺伝

AGAの原因となりえる5αリダクターゼの活性度とアンドロゲンレセプターの数は、遺伝に大きく関わっていると言われています。

例えば酵素である5αリダクターゼの働きが高ければ、よりテストステロンと結ばれやすくジヒドロテストステロン(DHT)を生成するでしょう。

また受容体が多いほど、ジヒドロテストステロン(DHT)を取り込みAGAが発症しやすくなります。

薄毛の81%は遺伝によるものという研究もあり、親と全く違う生活を送っていてもAGAになりえます。

AGAの原因3:ストレス

心理的ストレスによりホルモンバランスや自律神経を乱されると、血管が収縮し、結果的に頭皮の血流が悪くなりAGAに繋がります。

ストレスにより交感神経が刺激され血管が収縮することで、髪の毛に栄養が行き届きにくくなるためです。

髪の毛はタンパク質のひとつであるケラチンが主成分です。それらを作るための栄養素は血液により運ばれていきます。

髪の毛が思うように成長できず、薄毛や脱毛などAGAの症状を引き起こします。

AGAの原因4:食事・生活習慣

脂肪分が多い食品を大量に摂取したり、食生活が偏ったりすることはAGAの原因となり得ます。

脂肪分が多い食品を大量に取ると血中のコレステロール値が増え血流が悪くなり、髪の毛に上手く栄養が運べません。

また動物性の食品中心が中心だと、皮脂の分泌や男性ホルモンが増加するため、AGA発症の可能性が高まるでしょう。

食生活が偏り、髪の毛の生成に必要なミネラルが不足すればそもそも栄養が足りません

AGAの原因5:睡眠不足

髪の成長を促してくれるホルモンが分泌されるのは睡眠中のため、睡眠不足はAGAを招くといわれています。

また午後22時~午前2時あたりは、成長ホルモンが特に分泌されやすい時間帯です。

この時間帯に睡眠が取れなかったり、不規則な睡眠ばかりしていたりすると、髪の毛が充分に成長できません。

また睡眠不足は、頭皮の血流の悪化にも繋がります。栄養がうまく行き渡らなくなり、結果抜け毛などAGAの症状が見られるようになります。

AGAの原因6:飲酒

アルコール分解はアミノ酸を大量に消費するため、結果的にAGAを誘発すると言われています。

アミノ酸は髪の毛に必要なタンパク質のひとつである、ケラチンの生成に必要不可欠です。

適度な飲酒は血行をよくすることが期待できますが、過度な飲酒はアミノ酸であるシステインやメチオニンをたくさん消費します。

髪の毛の成長よりもアルコールの分解が優先されるため、栄養が足りず成長できません。

AGAの原因7:喫煙

ニコチンは血管を収縮させるため、結果的に頭皮の血流が悪くなりAGAを発症します。

髪の毛に充分な栄養素が行き渡らず、充分に成長できません。

またニコチンは、ビタミンCの吸収を阻害する効果もあります。体内におけるビタミンCの必要量も増加し、髪の毛の成長が妨げられるでしょう。

ミネラルも大量消費されるため、髪の毛が思うように成長できなくなります。

AGAの原因に合った治療方法・解決方法

AGAの原因に合った治療方法・解決方法

AGAの原因に合った治療法と解決方法をまとめました。

AGAの発症原因がひとつとは限りません。複合的な要因であるケースもあるでしょう。

心当たりがある原因に合った解決方法を知ることで、AGAの進行を抑えられるかもしれません。

男性ホルモン(DHT)が原因の場合

AGAの主な原因と言われているジヒドロテストステロン(DHT)は、ザガーロカプセル、プロペシア錠などの治療薬を検討する必要があります。

これらの薬は体内に存在する5αリダクターゼの働きを阻害する効果があり、ジヒドロテストステロン(DHT)の生成を抑制してくれる効果が期待できます。

薬は、専門のクリニックからの処方が基本です。

遺伝が原因の場合

アンドロゲンレセプターの数や5αリダクターゼの活性度を、専門のクリニックで調べてもらう必要があります。

専用のDNA検査を受けることで、自分のAGAが遺伝によるものかどうかが判断可能です。

なお主な治療方法に関しては、先ほどと同様5αリダクターゼの働きを抑えることが期待できる投薬治療(内服)が行われます。

ストレスが原因の場合

心理的ストレスを解消するためには、ひとりひとりに合った解決方法を探す必要があります。

ただし建設的で健康的なストレス発散方法でなければ意味がありません。例えば飲酒やショッピングは、新たなストレスを生むでしょう。

信頼できる友人や家族に相談したり、あなたに合う心の専門家を探したりすることで、自分ではたどり着けない解決方法が得られます。

栄養不足が原因の場合

髪の毛を構成するタンパク質、タンパク質を作るアミノ酸、頭皮の環境を整えるビタミンB群など必要な栄養素を意識的に取り入れます。

バランス良く取り入れ、食生活も改善することが望ましいですが、生活の関係上難しいケースも多いです。

その場合はサプリなどで積極的に取り入れることで、効果が期待できるでしょう。

サプリに頼り切るのではなく、あくまでも「不足した分を補う」認識で摂取するようにしてください。

睡眠不足が原因の場合

睡眠が原因の場合は、毎日6時間以上は睡眠ができるようライフスタイルを見直す必要があります。

ストレスが強いと眠れないこともありますが、まずは布団に入り、スマホをいじらず目を閉じることが重要です。

目を閉じるだけでも、睡眠効果の70~80%ほどの効果があるとする研究もあります。

入眠から90分間は、成長ホルモンが多く分泌される時間帯。きちんと睡眠時間を確保することで、髪の毛の成長を促しましょう。

過度な飲酒による場合

アルコールの分解により生じるアセトアルデヒドはジヒドロテストステロン(DHT)を増加させます。

分解できなかった量が多いと、AGAの症状を発症するリスクも上がるでしょう。

また過剰にアルコール摂取をすることで、眠りが浅くなったり寝付きが悪くなったりと、睡眠に影響を与えることもひとつの原因です。

頭皮環境の悪化が招く場合

皮脂が余計に分泌されるのは、外的要因である可能性が高いです。

例えば洗浄力が強いシャンプーを利用したり、紫外線を長時間浴びたりしていると、頭皮の環境が悪化するでしょう。

炎症を起こしている場合、外用薬(塗り薬)の使用ができません。

優しいシャンプーを使ったり、保護したり、保湿したりしましょう。

血行不良が原因の場合

血流が悪化している場合は、頭皮マッサージをすることがおすすめです。

頭皮をマッサージして血行を良くすることで、髪の毛に必要な栄養素がいきわたりやすくなるでしょう。

また血管を拡張する効果が期待できる、外用薬(塗り薬)のミノキシジルを処方してもらう方法もあります。

血流が悪くなる原因は複数あるため、専門クリニックで調べてもらうことがおすすめです。

AGAの原因まとめ

AGAを引き起こす原因は多岐にわたり、ひとつが原因となるわけではありません。

複合的なケースも多いため、自分ひとりでは解決しきれないケースが多いです。またAGAの進行を放置すると、取り返しのつかないことになるかもしれません。

AGAの治療においては、気づいた段階など早めに対処することが大事です。原因を調べてもらうためにも、まずは専門のクリニックに足を運びましょう。

同じような悩みで通っている人が多いため、恥ずかしさを感じることはありません。

まずは信頼できる医師のカウンセリングを受けてみましょう。

メンズクリニックディラン(Dylan)では、AGAの検査・治療を行っております。

お客様の問い合わせも多く、満足度が高いクリニックです。まずは検査を受診してみてくださいね。

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