ダイエットをしようと考えていても、食事管理や運動を実際に継続して行うことは努力が必要です。
忙しい方の場合「時間を割けない」「つい疎かにしてしまう」という方も多いでしょう。
そんな方にもダイエットに手軽に取り入れやすいのが『サノレックス』という服用薬です。
実際にサノレックスにはどのような効果があるのか・メリットや副作用について紹介していきます。
目次
サノレックスとは【ダイエット内服薬】として利用されています。実際にどのような効果があり、どのような薬なのかを紹介します。
サノレックスの特徴は、食欲抑制剤であることです。
残念ながら、脂質や炭水化物などの吸収を抑えることには向いていません。
しかし「食べ過ぎ」「間食をする」という悩みが原因でダイエットがうまくいかない人におすすめです。
サノレックスを服用することで、食事に対する満足感が少ない量で満たされ「ドカ食い」「間食」などを防いでくれます。
サノレックスの有効成分であるマジンドールは、脳内の視床下部(食欲中枢)に作用することで、食欲と消化吸収を抑えることができます。
よって摂取カロリーも同時に抑えることができるので、ダイエット効果を得ることができます。
サノレックスは厚生労働省が認可している食欲抑制剤です。
BMI値が35以上の方の場合は、保険適応となります。
もし上記以外の人でサノレックスを服用したい場合は、自費治療となるのでご注意ください。
サノレックスを服用してどの程度で、効果があるかについては個人差があります。
その中でも1ヶ月・3ヶ月使用の効果について紹介します。
サノレックスを1ヶ月間継続して服用した場合、一般的には3〜5kg程度の体重が落ちると言われています。
中には体質によって、効果を実感できないという方も。もし効果が見られない場合は、服用を中止し医師に相談をしましょう。
サノレックスを継続して服用して良いのは3ヶ月までです。
3ヶ月以上飲み続けてしまうと依存性があるため、服用をやめられなくなる場合があるからです。
再び服用を始める場合は、1ヶ月以上の休薬期間を取ってから再開しましょう。
保険適応が可能で、服用することで簡単に食欲を抑えることができるサノレックス。
服用するにあたってのメリットについていくつか紹介します。
サノレックスを服用することで、食欲を制御することができます。
なかなか自分の力では我慢することが難しかった人でも、ストレスが軽減され痩せやすいというメリットがあります。
食欲抑制剤なので食べる量が減る分、食事を摂取する量も自然と減っていくでしょう。
なので無理な食事制限や過度な運動をしなくても、体重が減少していき痩せることができます。
手軽に服用が可能なサノレックスですが、服用方法を間違えると副作用や危険な場合があります。
サノレックスの服用を検討する前に、必ず知っておくべき注意点を紹介します。
サノレックスを服用すると下記のような副作用が現れる場合があります。
他にもめまいやふらつきといった症状が現れる場合があります。
さらには肝障害も起きやすいことが報告されているので、使用する場合は医師と相談することがとても大切です。
中にはサノレックスを服用しても、「痩せない」「効果がない」という人もいます。
薬剤でのダイエット方法の一つでもあるので、どうしても個人差が出てしまいます。
もし効果を感じられない場合は、使用を中止しましょう。
サノレックスはあくまで食欲を抑制するためのものであって、「絶食」を推奨ものではありません。
今まで余分にとっていた食事量を減らすことが、1番の目的です。服用中に絶食をしてしまうと、体調を崩してしまう原因になります。
人によっては服用期間後に、リバウンドをしてしまう可能性も。より効果を実感したい場合は、適度な運動を追加すると良いでしょう。
サノレックスは、依存性が高い服用薬です。
そのことから長く飲み続けたり、薬に頼りがちになるとやめることが難しくなります。
依存しないためにも、服用期間・用法用量を守り医師との相談が必ず必要です。
サノレックスを服用する際には、いくつか併用できない・飲み合わせが悪いと言われているものがあります。
【併用禁忌薬】
【併用注意薬】
など他にもいくつかの併用禁忌/注意薬があります。
もし何か日常で薬を服用している場合は、必ず医師に申告するようにしましょう。
サノレックスは比較的価格帯も安価で、手に入れやすい薬の一つです。
しかし入手場所を間違えてしまうと、犯罪になってしまう場合があります。
サノレックスを入手する際は必ず、クリニックや病院で処方してもらうようにしましょう。
サノレックスを入手する場合、下記の場所で入手することが可能です。
Amazonや通販・個人輸入での購入は原則できません。
保険適用の条件は、BMI値が35以上/高度肥満症と診断された場合のみです。それ以外は自費治療となります。
サノレックスの保険適用/自費治療の費用相場は、下記の通りです。
1ヶ月の費用相場 | |
保険適用の場合 | 12,000円前後 |
自費治療の場合 | 20,000〜30,000円前後 |
あくまで相場なので、実際にかかる医療機関や診察料・調剤や処方によっては前後する場合があります。
サノレックスは1日1回、昼食前に1錠服用します。
効果が弱い場合には、最大3錠まで服用可能です。その場合は2〜3回に分けて服用するようにします。
用量についてはご自身で判断せずに、必ずかかりつけ医に相談するようにしましょう。
サノレックスを利用するにあたり、よくある質問をいくつかまとめてみました。
もし疑問が解決できない場合は、医師に相談してから使用するようにしましょう。
次に該当する場合は、サノレックスの服用はできません。
・MAO阻害剤の服用中または服用中止後2週間以内の患者
・閉塞隅角緑内障の方
・重い心臓障害がある方
・重い膵臓障害がある方
・重い肝臓/腎臓障害がある方
・脳血管障害がある方
・重症高血圧症の方
・不安/抑うつ/異常興奮状態の患者/統合失調症などの精神障害のある方
他にも、薬物やアルコールの乱用歴がある/妊娠または妊娠している可能性がある女性も服用ができません。
小児も服用ができませんのでご注意ください。
サノレックスはあくまで、食欲抑制剤です。
サノレックスに耐性ができてしまうと、内服しても効果を得ることができなくなってしまいます。
その結果、食欲が抑えられず服用終了後に食欲が戻ってしまいリバウンドに繋がってしまう場合もあるようです。
サノレックスを服用しながら、ご自身でできる努力を積み重ねることでリバウンドを阻止することができるでしょう。
ネットでサノレックスを購入することは、やめましょう。
サノレックスは厚生労働省が認可した薬ですが、依存性がとても高いものです。
譲ったり安く売るといった不正譲渡は、犯罪行為になります。中には偽物や粗悪品がある可能性もありとても危険です。
サノレックスを入手する際は必ず、病院やクリニックで医師と相談のもと処方してもらいましょう。
個人差はありますが、サノレックスを服用後は1ヶ月程度で3〜5kg減少すると言われています。
もしうまく体重が落ちてこないからといって、自身の判断のみで用量を増やすことはやめましょう。
必ずかかりつけ医に相談するようにしてください。
サノレックスは、他のダイエット薬との併用が可能な場合があります。
血糖値を下げるために用いられるリベルサスや、脂肪の吸収を抑えることができるゼニカルの併用は可能です。
しかしどのような薬でも併用する場合は必ず、医師の診療を受けるようにしましょう。
サノレックスは食欲抑制剤で、BMI値35以上の方が保険適用することが可能な薬です。
という方におすすめのダイエット薬の一つです。
厚生労働省が認可していることもあり、病院やクリニックで処方してもらうことで安心して服用が可能です。
しかし自身の判断でネットなどで購入したり譲渡をしてしまうと、犯罪行為にもなりとても危険。
サノレックスを利用する際は、必ず医師の診察を受け処方してもらったものを服用するようにしましょう。
福岡大学医学部卒業。東京慈恵会医科大学附属病院で研修、東京慈恵会医科大学附属病院救急部所属。おうえケアとわクリニック院長。「男性の立場から医療と健康を考える」という視点でメンズクリニックを開業。