海外セレブ御用達などにより注目が集まる白玉点滴。
これは、3種類のアミノ酸が結合した「グルタチオン」という有効成分を静脈から点滴していく施術で、20代をピークに減少しやすいグルタチオンを補充できる人気の施術です。
福岡大学医学部卒業。東京慈恵会医科大学附属病院で研修、東京慈恵会医科大学附属病院救急部所属。おうえケアとわクリニック院長。「男性の立場から医療と健康を考える」という視点でメンズクリニックを開業。
目次
美肌や美白の効果で有名な白玉点滴ですが、他にも疲労回復や肝機能の向上など多くの効果が実はあるんです。
白玉点滴の一番の効果は、なんといっても美肌・美白。
グルタチオンは、このような4つの働きがあります。
そのため、全身のくすみやシミを改善することができ、美肌や美白の効果が期待できます。
老化の原因のひとつとして挙げられる活性酸素。
体内で起こっているエネルギー代謝の副産物として発生する活性酸素が多すぎると細胞を異常に攻撃したり、鉄分と結合して酸化したりします。
グルタチオンは、活性酸素を還元して問題のない状態にする抗酸化作用があるため、活性酸素の増加を抑制したり、衰えた肌や身体を改善したりするアンチエイジングの効果が期待できます。
グルタチオンには解毒作用があり、身体に必要がないものを排出する働きがあるため、疲労回復効果が期待できます。
疲労は、暴飲暴食や過度の運動などによって、身体の処理能力に限界が来ると脳にサインが送られることで感じる仕組みになっています。
また、回復だけでなく、疲れにくい身体に導いてくれる効果も期待できます。
グルタチオンによる解毒作用により、肝機能の保護をしたり、肝機能の働きを強くする効果が期待できます。
そのため、たくさんアルコールを飲んでしまったことで起こる吐き気やだるさなどの二日酔いを和らげる効果も期待できます。
アミノ酸は、身体の免疫機能を維持するために重要な役割を担っていますが、なかでもグルタチオンは免疫細胞の栄養源として重要な有効成分です。
そのため、グルタチオンを体内に補充することで、免疫力の改善や向上の効果が期待できます。
また、免疫力が改善・向上することで、じんましんや湿疹などのアレルギー症状を軽減させる効果が期待できます。
白玉点滴の有効成分であるグルタチオンは、「グリシン」、「グルタミン酸」、「システイン」の3種類のアミノ酸が結合している抗酸化物質の一つです。
それぞれの成分の効果はイラストの通り。どの成分も魅力的な効果を持っています。
白玉点滴も白玉注射もどちらもグルタチオンを血管に注入する施術です。
白玉点滴は、高濃度のグルタチオンをゆっくりと注入する一方、白玉注射は、血管に負担がかからないよう低濃度のグルタチオンを注入します。
白玉点滴は、継続して施術を受けることでより効果を発揮するため、おすすめの施術回数と頻度を紹介していきます。
白玉点滴による美容効果は、1回の施術で実感できるものではなく、1か月ほど（約5回）の施術をすることで目に見えて効果を実感するでしょう。
しかし、疲労回復や二日酔いに対する効果は、1回の施術で実感する方も多いです。
白玉点滴で高い美容効果を得たい場合、はじめの約2か月間は週1～2の頻度（約10回）で施術を受けることをおすすめします。
その後、1か月に1～2回の頻度で定期的に施術を受けることで持続させることができます。
クリニックによって配合成分や配合量が違ったり、回数プランやセット料金が設定されてることもあるため、料金もさまざまですが、目安の料金はこの表のとおりです。
カウンセリングできちんと確認し、総額いくらかを確認することが大切です。
白玉点滴に配合されているグルタチオンは、元々体内に存在していることからほとんど副作用がない点も特徴です。
まれに、血管が細い方や点滴が苦手な方、慣れていない方は、点滴痛や以下の副作用が起こる可能性もあります。
症状が出た場合でも1週間ほどで治まることがほとんどです。
また、点滴のスピードを遅くするなど痛みを軽減する方法を医師に相談することもおすすめします。
白玉点滴により白髪になるといった科学的根拠はなく、論文や症例、報告等もありません。
メラニン生成の抑制効果が誤って認識されたものと考えられますが、むしろ、アミノ酸は美しい髪を保つためにも欠かせない成分です。
アメリカのFDA（米国食品医薬品局）では、白玉点滴に限らず、美白効果を求めた美容成分の血管への注入を全く認可していません。
特に、オンラインでの市販は消費者に危害を加えるとして懸念しています。
白玉点滴のよくある質問に対する回答を紹介していきます。
白玉点滴は、自由診療のみの施術です。
白玉点滴は、医療行為なので病院での施術となりますが、美容目的であることから保険適用外となり、治療費も全額自己負担となります。
白玉点滴は、他の美容注射と併用しても問題はありません。
むしろ、それぞれの効果を補い合って作用するため、ビタミンCやビタミンBとの同時投与はおすすめです。
美容目的の場合は、配合量が少なかったり、継続していていなかったりすると効果がないと感じるかもしれません。
また、グルタチオンはメラニン生成を抑制するため、すでに発生しているシミが消えると期待している人も多いです。
このような過度な期待をすると、効果がなかったと感じてしまう可能性が高いです。
地黒の人は、遺伝的にメラニンの量が多いことが考えられるため、元の肌色以上に色白にすることは難しいです。
しかし、白玉点滴の効果が出ないわけではありません。くすみがとれることにより透明感が出て明るく見えたり、シミ防止やアンチエイジング効果も充分に発揮されることでより美肌になります。
サプリメントも効果は確認されていますが、さまざまな器官や臓器を経て毛細血管から吸収されるため、吸収までに時間がかかる上に完全に吸収できません。
一方、点滴は直接血管に注入するため、高濃度のまま早く吸収され、より効果的です。
白玉点滴は、そのさまざまな効果から多くの方におすすめできる施術です。
たくさんの効果が期待できる白玉点滴。全身に効果があらわれるところも魅力。
もし気になる人は、まずは信頼できる医師のカウンセリングを受けてみましょう。
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